ホンダ薬局の通りは、おいでんまつりが始まった1989年から踊り会場です。
当時は金曜日土曜日合わせて踊り手38,000人、合併前人口の1割以上が踊る凄まじいお祭りでした。
市民グループの踊り連も多数ありましたが、特に工場とかデパートとか銀行とか職場単位の巨大踊り連も多数、住民もお祭りを楽しむ以外なんもできんよね、という状態でした。
色々あった矛盾点が爆発し、規模の縮小もありましたが、最大の転換点は2005年、いわゆる平成の大合併で、豊田市が愛知県の六分の一を超える巨大な都市になったことだと思います。
豊田市すごくなりました。今や琵琶湖より面積が大きく、標高差でみても、例えばどんぐりの里と三河八橋駅では500mもあります。
それまでの「職場」以上に「地域」が大きな要素になりました。
北部は設楽、東部は岡崎、南部は合併から数十年を経てもやはり旧碧海郡の繋がりが強く、市内では産業以外の結びつきが薄い豊田市。
その地域を、今、結びつけ、ひとつにする役割を持つのが、おいでんまつり。
市内15ヶ所で開催されるマイタウンおいでん、豊田市中が会場です。総踊りに参加する全ての連がいくつものマイタウンに出場します。その集大成として開催されるおいでん総踊り。
豊田市はここ↑↑とよく似ています。
合併と移住(転入)で出来ています。
おいでんまつりは、豊田市唯一の「みんなでこの指とまれ」と言えるイベントです。
市内全域で行われる行事は他にはなく、広い豊田市唯一の共通語(大げさですが)です。
おいでん総踊りには未経験の人も参加できる「飛び入り連」も用意されます。
仕事が縁で豊田市に来た人が職場を超えておいでんで繋がる、いいですよね。
豊田市を離れた人同士がおいでんの思い出を語り合う、それもいいですよね。