2024年10月22日
漢方の話【3】そろそろ八味丸

八味丸は
体力が中程度以下(弱め)で、疲れやすくて、手足の冷えやすい人。
そんな人の足腰の痛み、しびれ、お年寄りのかすみ目やおしっこの出の悪さ、残尿感、頻尿、むくみを治します。
漢方の勉強を始めた頃、八味丸の目標は「腰膝酸軟無力(ようしつさんなんむりょく)」だと習いました。
腰や膝が酢に漬けた野菜のように軟弱になり、力も入らない状態です。
主に下半身が衰え、疲れやすく力が入らない。だから、おしっこにも力が無く残尿感があり頻繁にトイレへ行くようになる。お酒をのむと足を取られるようになる、関節や筋肉が痛む。
そんな人に使います。
また、ケイヒとブシと言う温める生薬配合で、これからの季節、寒くなると症状が出る人におすすめです。
注意しなければならないのは、八味(丸)、名称の由来が八種類の生薬の粉末をハチミツで練って丸い薬にしたもの、と言うことで、エキス顆粒や錠剤はちょっと違います。

ホンダ薬局では原典にこだわって八味丸は上の写真の丸薬だけです。小さな丸い20粒、一回の服用量です。本多は粉薬や錠剤より飲みやすいと思っています。