2024年07月24日
やさしい腸活【8】食物繊維の7 腸内細菌のすみか

胃から小腸前半(空腸)まで、ほとんど腸内細菌は居ません。
この間は殆ど消化と栄養吸収のための場所で、不溶性食物繊維(Lazy In The Gut=腸内のなまけ者)も専ら栄養を吸収したり放出したりすることに使われます。

空腸を過ぎて回腸以降になると、腸内のなまけ者は腸内細菌の乗る船(移動するすみか)となります。

個々の腸内細菌は弱いし
体から酸を出して自分自身の生きる環境を作る必要がありますから、
菌は自然に集団化します。
集団化した様子をフローラ(お花畑)または、コロニー(居留地)と言います。
場所を腸内から、目に見えるものに変えて説明します。
ホンダ薬局では、むかし趣味としてのめり込んでいたことから、
この腸内細菌のフローラを「熱帯魚水槽のろ過フィルター(生物濾過槽)」
と言っていますが、ほとんどの人は「は?」です。
熱帯魚水槽の中や周囲に設置されたろ過フィルターの中には、
小さな穴の空いたセラミックやスポンジで出来た濾材(ろざい)が一杯詰め込まれていて、
この濾材が不溶性食物繊維に相当します。
ただし、水槽の濾材で増える菌は腸内細菌と同じではなく、
濾過バクテリアと呼ばれ、
魚の糞や餌の食べ残し(水槽の中の汚れ)などを食べる菌や
アンモニアを毒性の低い硝酸に変える菌です。
(よく立ちシ◯ウ◯ンの言い訳に、肥料になるから〜、とかいう人いますが、あれは大嘘で、夜された立ち◯ョウ◯ンが朝とても臭いのは、細菌によって腐りアンモニアになるからです。もちろんアンモニアは有毒でいつも立ちシ◯◯ベンされている木は弱り、ついには枯れます。また、山登りのときなどハチに刺された所に◯ョウベ◯をかけるとアンモニアで毒が中和されると言いますが、それも嘘で、中和できるほどのアンモニアが含まれているショ◯ベ◯既に病気です。そもそも山登りに行けるはずがありません)
閑話休題(それはさておき)
フィルターから離れた水槽の水の中にも同じ菌は浮遊していますが、
やはり濾材の中でコロニーを作り集団になって力を合わせないと
水をきれいにする力があまり働きません。
ばらばらで浮遊しているとむしろ他の菌の餌になってしまったりします。
フィルターをセットし、濾材の中で菌が元気に繁殖している時、
水はいつも透明で魚も気持ちよく育ちます。
生物濾過の手法は浄水や下水の処理にも使われていますから、
実は生活に密着した技術です。
この濾過フィルターが不溶性食物繊維をたくさん摂取した私達の小腸です。
余談が過ぎました。次回に続きます。