やさしい腸活【18】どんな人が飲む?腸内細菌5
グラフの通り、胃袋、胃酸の殺菌力はすごく、十二指腸の胆汁や膵液も合わさって小腸の前半(空腸)はほとんど無菌状態、小腸の後半(回腸)から爆発的に増加し、大腸の入口盲腸でピークに達する。これが正常です。
ところが、
生きた菌を飲むということ、それは屋上から降りてきたエレベーター、空かと思って乗り込もうとしたら既に先客が居て何人かは乗れなかった。イラストのような感じじゃないかと思います。
既に住んでいる腸内細菌(常在菌)がそろそろ繁殖しよーかなーと思った頃に飲んだ菌は既にMAX!みたいな。
それは常在菌繁殖の妨げになるはずです。
お母さんからもらった腸内細菌が元気なら、生きた菌をわざわざ飲む必要は無い、断言できます。
特に子どもはまだまだお母さんの菌が住み着く環境作りの最中ですから、よそ者の菌を入れる理由がありません。
飲む腸内細菌を勧めたい人は
これがご飯や食物繊維や漢方薬の工夫ではどうやっても達成できそうもない人です。
理想のウンチ、具体的には
1)ウンチは固形であること
2)重く太いウンチで、あまり腹圧をかけずに排便できること
3)細くないこと
4)排便時に快感のあること
5)排便は1日に1〜2回で規則性があり、毎食後ではないこと
これがどうしてもできない時です。病気をして抗生物質などを長期間服用し、腸内細菌叢が破壊された時も必要になるかも知れません。
もうひとつ問題は、菌を飲もうと思うとあれこれどの飲む腸内細菌にしようか迷い、結果的に「腸に良い◯◯菌」と謳われているいるものを各種次々と飲んでしまうということです。
ホンダ薬局としては、ここは「根気よく半年は続けてから結論を出してください」そう言っています。菌は生き物ですからすぐに結論は出ません。腸内が安定するまで続けてみないと合ってるかどうかは分かりません。
ホンダ薬局の店頭にも「飲む腸内細菌」はあります。これを腸内のバランスが崩れてしまった方にお勧めしています。
それでも
腸は菌を飲むより環境づくりを優先しましょうとお話ししています。
具体的には
1.食物繊維(特に不溶性)
2.腸の運動力を高める漢方薬
このふたつです。
次回から漢方薬のことを書きます。
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